中国の現地校事情公開!衝撃の学校生活とは?トイレがやばい?勉強漬け?

中国の現地校事情!はじめに

こんにちは!ちゃんしゅーです。はじめに簡単に私のバックグラウンドを紹介します。

私は中国で生まれ、幼稚園と小学校は日本、中学と高校は中国の現地の学校に通っていました。現在はまた日本に戻り都内の大学に在学しています。今回はそんな私が体を張って体験した中国の学校についてお届けしたいと思います!

私が中国の学校に入学したのは中学一年生のときです。

中国は9月から新しい学年が始まるのですが、私は少し遅れて日本から編入することになりました。編入先は市で一番の私立の進学校。今だから言えることですが、中国語での日常会話すら危うい私が実力で入れるはずもなく、父親のコネで入れさせられました……。(もう時効ですよね?笑)でもこの瞬間から私の過酷な中国ライフがスタートしたのでした。

驚きの連続、中国の学校ってこうなの!?

教室に入った瞬間、驚きました。

なんと、狭い教室に50人弱もの学生が座っているではありませんか!

通路など人ひとりがやっと通れるスペースです。緊張しながら自己紹介をした後、担任に「この子は日本から来たんだよー」と伝えられました。その瞬間教室にどよめきが起きました。海外経験のある子どもは基本インターナショナルスクールに入るので、私のような存在が珍しかったのでしょう。

図1 教室の様子

中国の現地校事情!初めての授業でびっくり!

そして初めての授業です。ここで私は大きなショックを受けることになります。それは数学の授業でした。一回の授業で進む量、スピードは日本の学校の比にはならなかったです。

日本で既に同じ内容を習っていたにも関わらず、私は授業で取り扱った問題がわかりませんでした。

言葉の問題以上に、とても高度な問題を扱っていたからです。そして毎日大量の宿題が課され、翌日は必ず小テストがありました。また、厳しい先生の授業だと宿題を忘れたり、授業中に間違った回答をすればずっと立ってなければいけませんでした。この厳しさは科挙のなごりでしょうか。

日本のゆるやかな教育に慣れてしまっていた私は到底受け入れることができませんでした。

図2 勉強の過酷さ

授業が終わると私の席のまわりには人だかりができていました。矢継ぎ早に中国語で「日本ってどんなところ!?」、「なんで日本にいたの!?」、「日本人は中国のことどう思ってる?」などたくさん聞かれました……。当時まだあまり中国語がうまくなかった私は非常に困りました。しかし、クラスメートたちは日本のアニメや文化が好きな人が多く、私を優しく迎えてくれました。

中国の現地校事情!学校の時間割がやばい?!

ここで私の通っていた学校の時間割をみてみましょう。

7:00登校

7:00-7:30朝の自習

7:30-12:30授業

12:30-13:30昼休み、自習

13:30-17:30授業

17:30-18:30晩御飯、お風呂

18:30-21:30夜の自習

21:30-22:00自由時間

22:00就寝消灯

軍隊ですか?いいえ、中国の学校ではこれが普通なのです。基本的には寮生活を送ることになります。部活動などは一応ありますが、長期休みや昼休みに少し活動する程度です。さらに、高校二年生からは土曜日の午前中も授業が行われました。私はこのような生活を六年間続けるはめになりました。

中国の現地校事情!軍隊訓練?ニーハオトイレ?

中国の学校では入学すると「军訓」という軍隊の訓練のような行事があります。学生たちは迷彩服に身を包み、行進や掛け声の練習をするのです。

図3 軍隊訓練

この学校行事は大抵入学当初の9月頃に行われ、残暑が厳しい地域では熱中症で学生が倒れることもしばしば……。

中学、高校では2週間程度、大学に入ると約1ヶ月にも及びます。日本の運動会のように何度も何度も繰り返し練習が行われます。過酷な訓練を通して学生を心身ともに鍛えようとしているのでしょうか。私は本当にこの行事が苦手で、行進も他の人と左右違う足で進んでいましたし、疲れたくないので掛け声は出していませんでしたが笑

そして一番受け入れるのに時間がかかったのはトイレです。中学校のトイレはいわゆる「ニーハオトイレ」と呼ばれるものでした。壁と平行に川のようなトイレがあり、個室(?)同士は仕切りがあるのですが、入る側にはなにも視界を遮るものはありません。下の写真をご参照ください。

図4 恐怖のニーハオトイレ

トイレットペーパーは備え付けがなく、ポケットティッシュを持参しなければいけませんでした。

しかもなんと驚くことに、先生と生徒がトイレを共用で使用しているのです。トイレで先生にあったら挨拶すべきか?それともニーハオトイレなので、用を足しているところまで見えてしまうから気づかないふりをした方がいいのか?これが私の当時の大きな悩みでしたね笑

センサーがついており、人が歩くたびに水が流れるようになっていました。

そのセンサーをつけるくらいならトイレにドアをつけてほしかったものです…。
結局トイレはいやでいやで仕方なく、卒業するまで極力人のいない時間帯を狙って一人でいっていました。

中国の現地校事情!一流大学に入るために

こんなにも過酷な環境でなぜみんな勉強をがんばっているのか?

当時の私は疑問に思いました。クラスメートたちの努力は凄まじく、それに比例して学力も相当高かったのです。まさか全員北京大学や精華大学と呼ばれるトップ校が目標なんじゃないのか!?とまで想像していました。

しかし、彼らが勉強に勤しむ理由はそれとはまったく異なり、中国の人口と社会制度が原因だったのです。

中国は世界最大の人口を保持しており、その数は13億人にものぼります。しかし、その膨大な人数に対して大学の数が極端に少ないのが現状です。さらに、大学のレベルによって将来就ける仕事が大きく異なり、収入の格差へと繋がります。要するに、中国では勉強していい大学に入ることが成功への一番の近道なのです。しかし、それを実現するには様々なトラップが存在します。

全員が高校に入れるわけではない

まずはじめに、すべての人が高校に進学できるわけではありません。

高校の数が限られており、高校受験の際に住んでいる市や省(日本でいう県)によってボーダーラインが引かれます。例えば、私の住んでいた市では高校の受け入れ人数がその年の全受験生の半分でした。なので、受験生全員が共通の試験を受け、ちょうど真ん中の点数がボーダーラインとなり、それ以下の点数をとった学生は高校の入学資格があたえられませんでした。

戸籍制度が受験を大きく左右する

さらに、大学受験の際には戸籍制度が大きく関係してきます。

合格最低点は学校ごとではなく、戸籍が登録されている場所によって変わります。

省ごとに教材が異なり、それぞれの省に大学受験用の統一試験があります。受験生は戸籍が登録されている省の統一試験を受験し、省の中でライバルと競います。そして、大学は基本的にその大学がある省を優遇するので、合格点も低くなることが多いです。北京、上海などの大都市には一流大学が多く集まっています。

つまり、大都市に戸籍がある学生は比較的簡単に一流大学に入ることができ、他の省はハンディキャップを抱えているような状態なのです。

戸籍制度は中国古代から根強く残る制度で、戸籍の移動は簡単にはできません。

なので、大都市以外に住む学生たちは人一倍必死に勉強しなくてはいけないのです。

図5 受験の難易度地図

この図は水色から赤になるにつれて勉強の過酷度が増す地図になっています。私が滞在していた江蘇省というところは見事に真っ赤っ赤で受験が一番難しく、勉強が最も過酷な地域のひとつでした…。

中国の現地校事情!いっそのこと海外へ

近年では国内の大学に進学せず、海外留学をする学生が増えています。

比較的裕福な家庭は子供を中学や高校から「国際部」と呼ばれるインターナショナルスクールと現地校の中間にあたるようなクラスにいれます。

「国際部」では海外の大学にいくために必要なTOEFLやSATの受験を全面的にサポートしてくれます。イギリスの教育制度を用いており、卒業すると国際バカロレアを取得できる高校もあります。昔の中国と比べ、進学の多様化が進んでいるといえます。

表1 中国を出て留学する人数

中国の現地校事情!まとめ

ここまで中国の現地校事情を書いてきましたがいかがだったでしょうか。

過酷な教育制度に少しでも理解いただけたらうれしいです。

上にも書いたように、基礎の学力では中国の学生は世界トップ水準といえるでしょう。勤勉で努力家なクラスメートたちに囲まれた六年間は貴重な経験になりました。でもあの勉強合宿のような日々は戻りたくないですね!笑

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