中国の美容サロンに潜入!水素水より怪しい美容系ビジネスの実態を大調査!

中国の美容サロンに潜入!

こんにちは!

エキゾチック系チャイナ娘・夏雪(なつき)です。

関西出身で、大学に入ってから中国の北京で暮らし始め、もうすぐ三年目になります。

日本と比べ圧倒的に生活コストの低い暮らしにすっかり馴染み、放課後や週末に出かけては学校付近のネイルサロンや美容サロンを開拓しています。

[研修所の事務エリア]

[社長室の前には大きな看板が…。]

中国の美容サロンに潜入!謎の通訳依頼人

 

ある日、同じ大学に通う日本人の先輩から通訳の仕事を紹介されました。
美容関係の講座の通訳とだけ聞かされて向かったのは、北京市の東側にある朝陽区のはずれの美容サロン。
今日ここに通訳の依頼人である日本人の夫妻が美容講座を受けにくるというのです。
着くなり社長室に通され、サロンの施術内容について簡単な説明を受けることに。

自称37歳ですが、とてもそうは見えない貫禄を持つ社長が赤いネイルをした手で私たちにお茶を淹れます…
さて施術内容はというと、スイス発祥のペプチド療法で、針もメスも使わないことから医療行為ではないにもかかわらず、美容整形に限りなく近い効果が得られるというもの。
初っ端から怪しさ満点やないかい!!!

[教室の後ろにもペプチド療法の立て看板が]

また、実は今回行った場所は研修所で、実際に施術をしているサロンはまた別の場所にあるそうです。
今回の依頼人は、はるばる日本から北京に研修を受けに来て、
このスイスペプチド療法を自身が開いているサロンに取り入れたいそうです。

 

「メスも針も使わない」アンチエイジング?

続いてセミナーが始まり、スイスペプチド療法についてさらに詳しい施術方法を学んでいきます。
使用する薬剤の成分はおもにポリペプチドと植物幹細胞の抽出物で、材料は全てスイスから輸入しているそう。
普通のペプチドより分子が小さいので肌に浸透しやすいそうです。
さてここで高校生物のおさらいです。ポリペプチドとは何でしたっけ?

“アミノ酸同士は一定のルールに基づき次々につながります。ペプチド結合といい、アミノ酸のアミノ基NH2と別のアミノ酸のカルボキシル基COOHが反応して結合し同時に1分子の水H2Oがとれます。タンパク質はこのペプチド結合によりアミノ酸が何百個もつながったものです。

一般にアミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質といい、50個未満のものはペプチドと呼ばれます。ペプチドはアミノ酸の数が2~10個のオリゴペプチドとそれ以上のポリペプチドに分類されます。”ーー日本食肉総合センター

つまり、アミノ酸が多数結合した高分子化合物ですね。あれ?高分子なのに分子が小さいってどういうこと?スモールライトでも使ったのでしょうか(すっとぼけ)

施術方法は上述のとおり、針もメスも使いません。ペン状の器具でペプチド溶液を霧状にし、高圧で皮膚にむけて噴射します。講師がお手本でコピー用紙に向けて撃ったところ、霧が紙を貫通して数十センチぐらい飛んでいました。威力は抜群です。

この療法ではシワ、たるみ取りや顔痩せ、リフトアップ、鼻や額を高くするなどの効果が得られると謳っていて、目的ごとにペプチド溶液に脂肪収縮や脂肪溶解、皮膚細胞の再生を促す薬剤を混ぜて噴射します。施術内容ごとに顔の決まった部位にツボのような点を取り、的確に撃っていきます。

[施術に使う器具はペンのように小さい]

美容整形より価格も安く、針もメスも使わないので痛みも少ないことが売りのスイスペプチド療法。中国では既に17年の実施歴があるそうです。しかしその実態は科学的根拠があるとは言い難い部分もあり、日本で近年話題となった水素水も真っ青の怪しさを醸し出しています。

[小さな教室でセミナーを受講する]

[消毒に使う生理食塩水]

 

クセになる!激安の毛穴吸引

温かい水蒸気で毛穴を開かせ、小型のバキュームで汚れを吸い取る毛穴吸引。
日本でもちらほら自宅用の器具が売っているのを見かけますが、中国では美容サロンでしてもらうのが一般的です。
この施術方法は「小気泡」と言われ、どうやら韓国由来の技術のようで、吸引器の径が大きい「大気泡」もあります。
ただ毛穴の汚れを吸い取るだけではなく、管の真ん中に噴出孔があって肌に美容成分を吹きかけてくれるものもあります。
先日中関村のとあるサロンに行ってこの小気泡を体験してきました。

まずは肌診断で皮膚の水分や油分、汚れなどを調べ、スチームや美容液などで顔の毛穴を開かせたあと吸引を行い、最後に顔パックで開いた毛穴を元通りにします。
その価格はなんとたったの28元(500円前後)!
しかも開店直後だったらしくリンパマッサージまでサービスしてくれました。
自分で器具を買ってするより圧倒的にコスパがいいです。

施術後は心なしかお肌がすべすべになり、保湿もされていました。
これらの施術効果を証明する研究は残念ながら発見できませんでしたが、価格もお手頃なうえに上述のペプチド療法と違い物理的に毛穴の汚れを吸引するだけなので、気休め程度に行うのも悪くないかもしれませんね。

[ニキビ専門のサロン]

中国女子は何のために美容サロンに行くのか?

中国で美顔サロンに行く人たちの目的は、美容やアンチエイジングだけではないようです。
上述のYサロンのメニューには、こめかみやおでこの凹みを無くすといった日本ではあまり聞いたことがない項目がありました。
これは、こめかみの凹みは夫婦の溝、あごが出ている人はお金持ちになる、おでこが凹んでいるのは運気が無いなど、人相が運命に作用すると広く信じられているため、顔を変えることによって運命を変えられると考える人が一定数いるからだそうです。

また、人相を気にして来店するのは女性だけではなく、男性のお客さんも少なくないそうです。こめかみが凹んでいるかなんて日本にいる時は気にしたこともなかったので、なんだか不思議ですね。
そして私自身も、中関村のサロンで「眉毛が尻すぼみで恋愛運が良くない」と言われ、眉タトゥーを勧められました。眉ぐらい自分で描くよ!恋愛運なんかほっといてくれ!と思いながら丁重にお断りしましたが…。

[ロビーにある顕微鏡で肌テストを行う]

 

[小さいベッドに寝かされて施術を受ける]

中国の美容サロンの実態とは?

全体的に、日本の美容サロンはチェーンが多いのに対し、中国のサロンは小型店舗が林立している印象を受けました。

アングラな雑居ビルの奥に突如として綺麗に装飾されたサロンが現れて、先進的なものから怪しいものまでさまざまな施術を提供していす

裏を返せばそれだけのビジネスが生まれるほど、中国の女性の(ときには男性も)需要が高いということです。

北京市内には今回紹介したような皮膚系のサロン以外にも、ネイルやまつげエクステなど様々な種類のサロンが数えきれないほどあり、探検に事欠きません。

以上、北京在住の女子大生のルポでした。お読みいただきありがとうございました。

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